「えひめの板書屋」南予を中心に会議のサポート役を担う活動を広める岩下紗矢香さんにお話をお伺いしました。

愛媛県南予地方を中心にファシリテーター、グラフィックレコーダーとして活動をしている岩下紗矢香(いわしたさやか)さん。

南予地方の地域活性化の活動に参加したことからファシリテーターに興味を持ち、活動を始めました。

その後グラフィックレコーダーとしての活動もスタートし、現在は南予地方だけでなく、愛媛県を飛び出し他県でも活動をされています。

そんな岩下さんは、どのような経緯を経て一歩踏み出したのでしょうか。
今回は南予地方を中心にどんどん活動の場や幅を広げている岩下紗矢香さんにお話を伺いました。

岩下紗矢香さん
鹿児島県出身。大学進学をきっかけに愛媛県に移住。
2014年大学卒業後、株式会社地域法人無茶々園に入社。同社がある南予地方で働きながら、地方活性化の活動としてファシリテーターの活動を始める。
現在はグラフィックレコーダーの活動も本格的に始め、他にも移住者の立場にて講演会に参加する等活動の幅を広げている。

目次

ファシリテーターとグラフィックレコーダーとは

ファシリテーターとグラフィックレコーダー、二つの活動を並行してされていますが、この二つの違いは何でしょうか。また、この二つの魅力を教えて下さい。

ファシリテーターは、議論を進行してゴールに導く司会者のような役割を持っています。また、参加しているメンバーが心地よく議論出来るような場づくりもしています。

一方、グラフィックレコーダーは司会はせず、リアルタイムで会議の内容を図や文字、イラストで見える化していく役割をしています。図解することで、コミュニケーションの手助けや、話のズレを確認して可視化しています。

どちらにも共通している魅力は、皆が思っていることを可視化したり、皆の意見や思いを俯瞰して見ることができたりすることです。自分もそうだったのですが、会議中に思っていることを発言出来ない人っていますよね。そういった人たちの意見も拾ったり、他にも会議中に出てくるモヤモヤを簡潔にしてまとめたり。それが魅力だと思います。

ファシリテーター、グラフィックレコーダーの活動を始めたきっかけ

2018年に西予市卯之町(うのまち)で、地域おこし協力隊の方々の討論会がありました。

その際にグラフィックレコーダーとして参加し、周囲の人に「岩下さんってこういうことができるんだ」と評価していただきました。

その時、大学時代に授業などで経験していたファシリーテーターの感覚を思い出し、「そういえば自分はこんな事がしたかったんだ」と認識したことが初めの小さなきっかけです。ただ、その時点ではまだ活動を始めていませんでした。

その一年後に卯之町で行われている、駅前の再開発事業の住民会議に参加する機会がありました。

その場でファシリテーターをされていた大学の先生とお話をした際に「岩下さんも出来るんだから手を挙げてやってみたら良いよ」と背中を押されました。

これが大きなきっかけとなり、本格的に活動を始めることとなりました。

なるほど。両方とも、会議に是非呼ばせていただきたいくらい大切な役割と魅力がありますね。では、活動をしていく上で大切にしていることはありますか?

事前の打ち合わせは特に大事にしています。相手が何を求めているのかを重点的に聞いて、もしも相手が求めているものが自分のスキルと合っていなければお断りすることもあります。また、会議に参加している一人一人が満足出来るような、誰一人嫌な思いをしないような、場づくりを心掛けています。

愛媛に移住するという選択と地元

岩下さんは大学から愛媛に住んでいますが、何故愛媛を居住地として選んだのでしょうか。

きっかけはやはり、大学進学ですね。当時はバスガイドになりたくて観光について学べる大学を探しており、そのときに愛媛の大学を見つけました。

そのため、学ぶ場として愛媛を選んだという感じです。就職も無茶々園を紹介していただいて「面白そうだな」という思いで決めました。

元々あまり居住地に執着がなくて、自分がしたい学びや職があるからそこに住む、という感じです。

岩下さんは地元と愛媛について、もっとこうしたら良くなるのではと思うことはありますか?

もっと多様化すればいいなと思っています。田舎には同じような人が集まりがちですので、老若男女、いろんな職業の人が集まれるようなプラットホームがあれば良いなと。

一歩踏み出した自分の使命と今後について

ここまで岩下さんの活動とルーツについてお聞きしてきましたが、改めて岩下さんが一歩踏み出したきっかけを教えて下さい。

この活動は元からやりたいと思っていましたが、ずっと心に秘めていました。なかなか踏み出せずにいたところ、引き出してくれる人に出会いました。

それが、大学の先生ですね。

はい。あとは、仕事を同じ地域に住んでいる友人や、仕事を依頼してくれる人たちも。

誰かに背中を押して貰ったことがきっかけになったんですね。では、今後さらに一歩踏み出そうとしていることはありますか。

今後は今持っているスキルを使って、自分で新しいコンテンツを生み出したいと思っています。「自分といえばこの人」という肩書きを作りたいですね。そのために、自分で勝手に「えひめの板書屋」という肩書きをつけて活動しています(笑)

そういうところから動くことも大切ですよね。

そうですね。南予地方に、ファシリテーターとグラフィックレコーダーをきちんとした「仕事」として広めることを使命に、活動を続けていきたいです。

一歩踏み出そうとしているあなたにメッセージ

一歩踏み出せない人は、失敗を恐れているのだと思います。

勇気を出して、まずは手を挙げて意見を発したり、何がしたいか宣言をしてみたりすることで、私のように誰かがサポートしてくれることもきっとあると思います。

まずは自分から発信してみましょう。

そのために、自分がやりたいことを常に探し続けることが大切です。常に自分がどんなドアを開けたいかを意識しておいて、時が来たらそのドアを開けてみましょう!

岩下紗矢香さん
Twitter:https://twitter.com/iwashi_sayaka
note:https://note.com/8888888888888

annin / Writer

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