みなさん、愛媛県・道後温泉で絶賛開催中の「道後オンセナート2022」というプロジェクトをご存知でしょうか?
「道後オンセナート2022」とは、道後温泉本館の保存修理後期工事期間中の活性化策として、2021年より3年間にわたって取り組んでいる「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環で、開催が4年ぶりとなる芸術祭です。
国の内外で活躍する約30組のアーティストが、「いきるよろこび」をテーマに作品を展開し、俳人やミュージシャン、クリエイターが、ひとに伝えたい文章など、思いを込め選んだ言葉を路地裏、坂道、建物の壁面などに展示するなど、個性的で感性豊かなアート作品がちりばめられています。
その中でも、今回ぜひ道後温泉に訪れたときに行ってほしい!注目作品をご紹介します。
道後オンセナート 2022のWEBサイトローディングアニメーションを担当している愛媛県出身のOka Hiromuさんへのインタビュー記事はこちら。
作品①神縁ポータル/市原 えつこ
まず初めにご紹介する作品は、道後商店街のアーケード入り口すぐ左にある「神縁ポータル」。この場所は、道後観光案内所の前に位置しており、道後に訪れた人がまず立ち寄る場所を起点に旅人を誘うような仕掛けになっています。
縁結び、コネクション、見えない力、祝祭、セレブレーションなどのキーワードをもとに、道後の魅力を再編集したこの作品。デジタルで工作された絵馬や提灯などが吊られ、近未来感を醸し出します。
ここではおみくじを引くこともできますので、ぜひ訪れたときには引いてみてくださいね。
■作家
市原えつこ
■会場
道後観光案内所、ひみつジャナイ基地
■観覧時間
道後観光案内所 / 9:00〜17:00(体験時間)〜22:00(観覧時間)
ひみつジャナイ基地(情報収集所) / 11:00〜17:00 [休館日:火曜及び水曜]
作品②あいだのお湯/Adrian Steckeweh
道後商店街をしばらく歩き、坊っちゃん団子のお店「巴堂本舗」の近くにある小道に入ると「あいだのお湯」というビデオインスタレーション作品を見ることができます。
この作品は、窓に自分自身が映し出され、体を動かすと動きに合わせて水面のような波紋が広がります。
「あいだのお湯」は、私たちの間に漂う雰囲気や友人と共有する感情、心に留める思い出などを、お湯のさざ波のイメージに投影し、それらを視覚化した作品となっています。
■作家
Adrian Steckeweh(エイドリアン・シュテッケヴェー)
■会場
今治屋・北側窓
■観覧時間
9:00~21:30
作品③マチコトバ〜道後からあなたへ〜/SUPER BEAVER
道後商店街の中間地点、椿の湯の奥にある椿坂に行くと、大きな文字の作品が現れます。
これは、SUPER BEAVERの「東京」という歌の歌詞が表現されています。
若い世代に絶大な人気を誇るミュージシャンであり、聴く人に気付きを与え、共感を呼ぶメッセージ性の強い歌詞が多くのファンを魅了しているSUPER BEAVER。
実際に私もこの作品に触れ、初めてこの曲を知りましたが、「愛されていて欲しい人がいる なんて贅沢な人生だ」というメッセージが心に響きました。
この場所以外にも、いろいろなところにSUPER BEAVERの歌詞に関する作品が道後温泉周辺にあるので、ぜひ探してみてください。
■作家
SUPER BEAVER
■会場
椿坂・大和屋別荘下
■観覧時間
常設
作品④SPRING/TIDE
最後に紹介するのは、かわいい猫が特徴の作品である「SPRING」です。
アーティスト「TIDE」の作品であり、普段はペインティングの世界のなかで生き生きとした姿を見せる作家の代表的アイコンであるCATが、突如、道後の湯の中から現れるという架空のものがたりを想像させるように、道後商店街の入口にある「放生園」の足湯に出没。顔を半分湯につけて、いたずらっぽくこちらを見ながら、通りを行く人の視線を誘います。
道後商店街の入口にある「放生園」の足湯に現れたCATが町へ飛び出したような壁画「Mural #1」もみることができますよ。
■作家
TIDE
■会場
放生園(道後商店街入り口の足湯)、寿美屋
最後に
今回は、複数ある作品の中で特におすすめしたい注目作品をご紹介しました。ご紹介した作品以外にもユニークな作品がたくさんあるので、ぜひ直接行ってみてくださいね。
道後温泉で身体をあたためて、道後オンセナートを楽しんで心もあたたまるといいなと思います!
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